■ 作品について ■ 
 

紙製の立体作品を作っています。
使用しているのは主に厚紙と和紙、樹脂系塗料やアクリルです。
和紙という素材とシンプルな形態が興味の中心でしたが、最近は特に、紙でありながら紙に見えないことの方に比重が移ってきました。
紙の軽さや柔らかさを内包しつつ、それが前面に出てこないもの、むしろ押さえ込むようにして出来たものを作る事が増えています。
現在の形態のモチーフは、もともとは風船爆弾(和紙製爆弾)や手榴弾を始めとする爆弾類のイメージから来ていますが、最近は元の形態をつなげたり反復したりすることが多く、当初のイメージからは徐々に離れてきているようです。
例えば重さと軽さ、生と死など、対立するように思われるものを、ひとつの世界に共存させる方法を模索しています。

2012年11月  熊谷美奈子
 

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